スイスの研究所が発表した2025年の世界競争力ランキングで、韓国は69か国中27位となり、過去最高だった去年の20位から7ランク下がったことがわかりました。
 
スイスのビジネススクール、国際経営開発研究所(IMD)は世界69か国の国と地域について、各国政府の統計データや企業関係者へのアンケート調査などをもとに、経済成果、インフラ、政府と企業それぞれの効率性の4つの分野を評価して、毎年、国際競争力のランキングを発表しています。
 
分野別にみると、「経済成果」は16位から11位、「政府の効率性」は39位から31位へと上昇した一方、「企業の効率性」は23位から44位、「インフラ」は11位から21位へと下がりました。
 
世界競争力ランキング1位はスイスで、シンガポールと香港がこれに続きました。
 
アメリカは去年より1ランク下がって13位、中国は2ランク下がって16位、日本は3ランク上昇して35位となりました。
 
これについて大統領室は、「世界競争力が去年より7ランク下がった背景には、去年の低調な実績や『非常戒厳』による政治・経済の不確実性が、否定的な影響を及ぼしたと考えられる」と評価しました。
 
そのうえで、「企画財政部による国家競争力政策協議会の運営を活性化するなど、国際競争力と対外的な信頼性を高めるために、関係省庁が連携して体系的に対応していく」と明らかにしました。