韓国の保守系最大野党「国民の力」は、国会運営を取り仕切る院内代表に3選の宋彦錫(ソン・オンソク)国会議員を選出しました。
宋新院内代表は、107議席を持つ最大野党の院内代表として、巨大与党による矢継ぎ早の法案提出に対抗するとともに、次期執行部の選出に向けた党大会の準備など、大統領選挙で敗北した党の混乱を収拾する課題が与えられます。
宋院内代表は16日、国会で行われた院内代表選挙で、総投票数106票のうち、60票を獲得して当選しました。
宋院内代表は朴槿恵(パク・クネ)政権で企画財政部の予算室長や第2次官を歴任しており、選挙区は、「国民の力」の地盤である大邱(テグ)と慶尚北道(キョンサンブクド)です。
派閥色は比較的薄いとされていますが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権では尹氏に近い「親尹派」とされていました。
16日の投票に先立ち、宋院内代表は、「党の安定的なリーダーシップの構築に向け、党員と国民が直接選出する執行部が迅速に発足すべきだ」として、党大会の早期開催を提案していました。
また、「金竜泰(キム・ヨンテ)非常対策委員長が提案した『5大改革案』を含め、変化と刷新の趣旨に深く共感する」として、党革新委員会の構成を提案しました。