李在明(イ・ジェミョン)大統領は11日、市場における不公正な取引を防ぐための規制の見直しなど、新たな制度改革の方針を打ち出しました。
李大統領は韓国取引所を訪れ、「株式市場の不公正や不透明性の解消が重要な課題だ」と指摘し、不公正な取引を防ぐための規制の見直しや、株価操作など違法な取引に対しては即時の市場撤退を可能にする「一発退場」制度の導入を進める考えを示しました。
また、韓国株式市場が過小評価されているとの認識を示し、「投資家が損失を被る構造を改め、安心して韓国株に投資できる市場づくりを進めるべきだ」と述べました。
さらに、「株式を不動産に次ぐ投資手段にするべきだ」として、配当拡大の重要性を強調するとともに、配当促進のための税制や制度改革を準備していることも明らかにしました。
一方、11日の韓国株式市場では、KOSPI=総合株価指数が前日比35.19ポイント上昇し、終値は2907.04となりました。2022年1月以来、およそ3年5か月ぶりに2900ポイントを超えています。
李在明政権の発足後、株価は6営業日連続で上昇していて、この期間中の上昇幅は8.2%に達しています。