4日に発足した李在明(イ・ジェミョン)新政権の名称が、「国民主権政府」となる可能性があることがわかりました。
大統領室の関係者は取材に対し、「新政府の名称が『国民主権政府』になる可能性がある」と明らかにしました。
これまでの政権では、金泳三(キム・ヨンサム)政権は「文民政府」、金大中(キム・デジュン)政権は「国民の政府」、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権は「参与政府」という別称を掲げました。
しかし、その後の李明博(イ・ミョンバク)政権と朴槿恵(パク・クネ)政権、文在寅(ムン・ジェイン)政権の公式な別称はありませんでした。
李大統領は任期初日の4日午後、新政権の初代国務総理に金民錫(キム・ミンソク)最高委員を指名する人事を発表したうえで、「私は今日、国民への忠実さと責任感、そして実力を兼ね備えた人材とともに、『国民主権政府』の新たなスタートを切る」と述べました。
また、4日午前に行われた国会での就任宣誓では、「いつどこでも国民と意思疎通し、国民の主権者としての意志が日常的に国政に反映される真の民主共和国を築いていく」と強調しました。
李大統領は大統領選挙の前から、新政権の名称を「国民主権政府」にする考えを示していました。
これは、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の非常戒厳の宣言による内乱を国民の主権精神で乗り越え、早期大統領選挙を通じて政権交代を実現したという意味を盛り込むとともに、民主政権の正統性を継承するという意志を示す狙いがあるものとみられます。