先月の消費者物価上昇率が1.9%を記録しました。ことしに入って2%前半を維持していましたが、先月初めて1%台となりました。
韓国統計庁が4日に発表した「消費者物価動向」によりますと、先月の消費者物価指数は前の年の同じ月に比べて1.9%上昇しました。
これは、去年12月以降もっとも低い水準で、ことし1月から4月までは、いずれも2.0%から2.2%の上昇率を記録していました。
物価上昇の鈍化は、農産物と石油類価格の下落が大きく影響しました。
農産物価格は、前の年の同じ月に比べて4.7%、石油類は2.3%下がりましたが、原因として、気象条件が良好だったことで野菜類の出荷量が増加したことや、国際原油価格の下落傾向が挙げられます。
一方、畜産物価格は6.2%上昇し、全体の物価を0.15ポイント押し上げました。
韓国統計庁は「輸入豚肉価格の上昇や、牛のと畜頭数の減少、鶏肉価格の上昇などが複合的に作用した」と説明しました。
サービス物価は2.3%上昇しました。
なかでも、外食部門は3.2%上昇して全体の物価を押し上げました。外食の上昇率は前の月と同じですが、去年3月以降もっとも高い水準です。
加工食品は、4月と同じく4.1%の上昇となり、おととしの12月以降もっとも高い水準を維持しました。