李在明(イ・ジェミョン)大統領は、国務総理の候補者と大統領府秘書室長などを指名する人事を発表しました。
新政権の初代国務総理に金民錫(キム・ミンソク)議員が指名されました。その理由について、李大統領は、「議政活動での豊富な経験に加え、国民経済に関する政策能力、国際的な感覚、そして統合の政治力を備えた人物で、危機の克服と国民経済の再建を主導する適任者だ」と述べました。
金議員は、李大統領が「共に民主党」の党代表を務めていた際に首席最高委員として共に活動しており、今回の人事は、党と国会を国政運営のパートナーにする意志が込められているものとみられます。
国家情報院長の候補に指名された李鐘奭(イ・ジョンソク)元統一部長官は、金大中(キム・デジュン)政権と盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で統一部長官や国家安全保障会議の常任委員長などを歴任しており、冷え込んだ南北関係の打開策を模索できる人物とされています。
大統領府秘書室長に任命された姜薫植(カン・フンシク)議員は、忠清南道(チュンチョンナムド)出身で当選3回の議員で、1970年代生まれとしては初の大統領府秘書室長です。若い秘書室長の起用により、山積する国政課題を迅速に解決していく構えです。
国家安保室長に任命された魏聖洛(ウィ・ソンラク)議員は、外交官出身で、アメリカの韓国大使館の政務公使や外交部の韓半島平和交渉本部長、駐ロシア大使などを歴任し、第22代総選挙で「共に民主連合」の比例代表候補として選出されました。
李大統領は「外交・安保分野における豊富な政策経験と専門性をもとに、実用外交、先端国防、平和と繁栄の韓半島という国政目標の達成に向けて重要な役割を果たすことを期待する」と述べました。