第21代大統領選挙で、韓半島の西側は革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)新大統領、東側は保守系与党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)候補を支持する傾向がはっきりと読み取れ、支持層が東西に分かれたことがわかりました。
歴代の大統領選挙と同様、革新系の支持者が多い全羅道(チョンラド)では、革新系の候補が、保守層の地盤とされる慶尚道(キョンサンド)では保守系の候補が高い得票率を見せ、地域対立が顕著に表れる結果となりました。李在明新大統領は、首都圏と全羅道、忠清道(チュンチョンド)、済州(チェジュ)地域で勝利を収め、金候補は慶尚道全域と江原道(カンウォンド)で勝利しました。
特に、李在明新大統領は、全羅南道(チョンラナムド)で85.9%の高い支持率を記録しました。全羅南道での金候補の支持率は8.5%にとどまりました。このほか、李在明新大統領は、光州(クァンジュ)で84.8%、全羅北道(チョンラブクト)で82.7%を記録し、圧倒的な支持を得ました。
一方、金候補の得票率が最も高かったのは、保守層の地盤とされる大邱(テグ)の67.6%と慶尚北道(キョンサンブクド)の66.9%でした。李在明新大統領の大邱での得票率は23.2%でした。
また、今回の選挙では、選挙結果のバロメーターとされた首都圏と忠清南道(チュンチョンナムド)で李在明新大統領が高い得票率を記録したことが勝利につながりました。
李在明新大統領は、ソウルで47.1%、京畿道(キョンギド)で52.2%を獲得し、ソウルで41.55%、京畿道で37.95%を獲得した金候補をそれぞれおよそ5ポイントと14%ポイント上回りました。
そして、忠清道(チュンチョンド)では、大田(テジョン)で李在明新大統領が48.5%を獲得し、40.6%の金候補を8ポイントリードし、忠清北道(チュンチョンブクド)では4ポイント、忠清南道では5ポイントリードしました。
今回の大統領選挙でも、両陣営の地盤とされる地域では地域色が顕著に現れ、最も多くの人口が密集している京畿道と仁川(インチョン)で大きな差がつき、明暗が分かれました。