韓国プロ野球、斗山(トゥサン)ベアーズのイ・スンヨプ監督が、成績不振の責任を取って辞任しました。
斗山は2日、イ監督から辞任の意向が伝えられ、これを受理したと発表しました。監督就任から2年8か月での辞任です。
2週間ほど前から、親会社と監督交代について協議してきた球団は、イ監督に猶予期間を設けたものの、先週末、最下位のキウム・ヒーローズに2試合連続で完封負けを喫したことを受け、辞意を受け入れたと伝えられています。
イ監督は現役時代、シーズン56本のホームランを記録し、当時、アジアでシーズン最多記録を樹立したほか、2008年の北京オリンピックでは金メダル獲得に貢献したことから「国民打者」と呼ばれました。
2017年の引退後には、野球解説やテレビのバラエティー番組などで活動したのち、3年前に指導者経験なしで斗山の監督に抜擢され、話題を集めました。
契約期間3年、総額18億ウォンを条件にした契約で、新任監督の年俸が2億から2億5000万ウォン程度であることを考慮すると、過去最高レベルの待遇でした。
斗山は当時、指導者経験は足りないものの、日本プロ野球での実績や解説者としての幅広い知見を評価し、球団刷新の適任者と判断したと説明していました。
しかし、就任初年度は5位にとどまり、翌年は4位チームとして初めて、ポストシーズンのワイルドカード決定戦で敗退する屈辱を味わいました。
また、ことしは主力選手の負傷と外国人選手の不振が重なり、10チーム中9位に低迷し、結局、監督として3年契約を全うできませんでした。
斗山は、3日に行われるKIAタイガースとのホームゲームから、チョ・ソンファン・クオリティコントロールコーチが監督代行を務めると発表しました。