来月3日の大統領選挙の期日前投票が始まった29日、主な候補者たちは一斉に投票を行い、国民に投票への参加と支持を訴えました。
最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補は、ソウル新村(シンチョン)にある大学街で若者たちとともに期日前投票を行いました。
投票後、李在明候補は、「韓国は、再び若者の時代に戻らなければならない。今回の選挙がその出発点になればと願いながら若者たちとともに投票した」と語ったうえで、国難を克服するために投票に参加よう呼びかけました。
これに先立って、李在明候補は、気候エネルギー部を新たに設け、カーボンニュートラル政策の基盤を築く考えを示しました。
また、大統領直属の「2050カーボンニュートラル・グリーン成長委員会」については、国民参加型の実効性ある組織に切り替え、持続可能な国づくりを目指すとしています。
与党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)候補は、李在明候補の地元である仁川(インチョン)市桂陽(ケヤン)を訪れ、娘とともに期日前投票を行い、自身を支持する世論が広がっているとして、投票への参加を呼びかけました。
投票の前に、韓国戦争で仁川上陸作戦を指揮したマッカーサー将軍の銅像に立ち寄り、韓米同盟と韓国駐留アメリカ軍の重要性を強調したうえで、「仁川上陸作戦のように選挙戦をひっくり返す」と意気込みを示しました。
保守系野党の「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)候補は、自身の選挙区である京畿道(キョンギド)華城(ファソン)市で投票を行いました。
李俊錫候補は、「華城市東灘(トンタン)は、前回の総選挙で政治変化への熱意をもっとも大きく示した選挙区だった。今回も政治交代、世代交代、時代交代を実現したい」と語りました。
続いて、IT企業が多く集まる京畿道城南(ソンナム)市のテクノバレーを訪れ、市民と触れ会いながら遊説を行ったあと、ソウルに移り大学生たちと会い、退勤時間の夕方には鍾路(チョンノ)での街頭演説で支持を訴える予定です。