アメリカのトランプ政権が、アメリカへの留学希望者の学生ビザの審査に必要な面接の新規受け付けを一時停止しているなか、韓国のアメリカ大使館も同じく面接の新規受け付けを一時停止していることがわかりました。学生ビザの申請者に対するSNS審査を強化するための措置ということです。
外交消息筋によりますと、韓国のアメリカ大使館は現在、アメリカの大学などへの留学希望者の学生ビザの取得に必要な面接の新規受け付けを一時停止しているということです。
ただ、すでに受け付けた面接については、予定通り実施されるということです。
アメリカの政治専門サイト「ポリティコ」は27日、アメリカのルビオ国務長官が各国の大使館などに対して、アメリカへの留学希望者の学生ビザの取得に向けた面接の新規受け付けを一時停止するよう命じたと報じました。
ビザの申請者に対するSNS審査の強化を検討するためだということです。
これに先立ち、トランプ政権は、2023年10月にガザ地区でのイスラエル軍の戦闘が発生してからアメリカの大学で反ユダヤ主義や親パレスチナデモが相次いだことを受け、デモに参加した外国人留学生に対するSNS審査を導入しました。
今回の措置は、アメリカへの留学を希望する学生に対し、ビザを発行する前にSNSでの活動を審査することで思想の検証を行うとともに、審査の範囲を明確にする狙いがあるとみられています。
国務省によりますと、2023年から2024学年度にかけてアメリカの大学に留学した学生の数は110万人以上だということで、国別にはインドがもっとも多く、次いで中国、韓国の順となっています。2022年から2023年度にかけて韓国からアメリカに留学した学生の数は4万3837人に上りました。