大韓商工会議所の会長を務めるSKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長が、東京で日本の石破総理大臣と面会し、両国の経済協力の拡大について議論しました。
大韓商工会議所によりますと、崔会長は今月27日、東京の総理大臣官邸で石破総理大臣と面会しました。崔会長が石破総理大臣と面会したのは今回が初めてです。
今回の面会は、韓日国交正常化60周年を迎え、両国間の経済協力の拡大の必要性が高まっているなか行われました。
崔会長は「アメリカの相互関税などグローバルな保護貿易主義の拡大で厳しい状況になるなか、韓日両国間の経済協力の拡大と、それに向けた緊密な連携が必要だ」と述べ、両国の企業活動に対する日本政府の関心を高め、支援を求めました。
また、ことし開催されるAPEC=アジア太平洋経済協力の首脳会議にあわせて開かれる「APEC 最高経営者サミット」に、日本の有力企業の参加を呼びかけました。
崔会長はこれまで、グローバルな通商環境の変化に対応するための解決策として、日本とのパートナーシップを通じた経済圏の拡大を一貫して提案してきました。
先月22日に開催された「国会の未来産業フォーラム」の発足式では、「現時点ではヨーロッパ連合のモデルを検討する必要がある」としたうえで、「韓国と日本が市場間障壁を取り除いた経済共同体として統合できれば、これをASEAN=東南アジア諸国連合の他の国にも広げることができる」と提案しました。
崔会長は、今月29日から30日にかけて東京で開催される第30回日経フォーラム「アジアの未来」にも2年連続で出席する予定です。
日経フォーラム「アジアの未来」は、アジア太平洋地域の政治・経済・学界のリーダーらが域内のさまざまな課題やアジアの役割などについて意見を交わす国際会議です。