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韓半島

白翎島一帯の世界ジオパーク指定 北韓の異議申立で手続き中断

Write: 2025-05-23 14:16:25Update: 2025-05-23 14:29:12

白翎島一帯の世界ジオパーク指定 北韓の異議申立で手続き中断

Photo : YONHAP News

韓半島西の海、西海(ソヘ)の最北端に位置する白翎島(ペンニョンド)、大青島(テチョンド)、小青島(ソチョンド)一帯をユネスコの世界ジオパークに指定する手続きが、北韓の異議申し立てにより中断されたことがわかりました。
 
仁川(インチョン)市は、北韓当局が今月19日、ユネスコに対して白翎島一帯の世界ジオパーク指定に異議を申し立てる書面を提出したことを確認したと明らかにしました。
 
北韓側が異議を申し立てた具体的な理由については公表されていません。
 
世界ジオパークの指定申請が行われた地域は、仁川市甕津(オンジン)郡の白翎面(ペンニョンミョン)と大青面(テチョンミョン)の陸上66平方キロメートルと周辺海域161平方キロメートルです。
 
この一帯は南北間の軍事的衝突が頻発する海上の境界地域で、1999年以降、北韓による局地的な大規模挑発が繰り返されたことにより、「韓半島の火薬庫」とも呼ばれてきました。
 
韓国政府と仁川市は、この一帯の島々「西海5島」の緊張緩和と住民の定住環境の改善にむけて、さまざまな事業を推進しています。
 
仁川市は2年前、韓国環境部に対しユネスコ世界ジオパーク候補地の申請書を提出し、去年2月には国内候補地として最終選定されていました。
 
現在、韓国国内でユネスコ世界ジオパークに指定されている地域は、済州島(チェジュド)や青松(チョンソン)、無等山(ムドゥンサン)、漢灘江(ハンタンガン)、全羅北道(チョンラブクト)の西海岸など7か所ありますが、加盟国の異議により指定手続きが中断されたのは今回が初めてです。
 
ユネスコは加盟国から異議申し立てがあった場合、科学的評価を中止し、当事国間での協議による解決を求める方針をとっているため、北韓との協議が行われるまで、白翎島一帯のジオパーク指定手続きは中断される見通しです。
 
仁川市の劉正福(ユ・ジョンボク)市長は、「政府と協力して異議の具体的な内容を把握し、外交的解決を模索する」としたうえで、「必要であれば、私が北韓当局と直接会って、問題の解決策を協議する意思もある」と語りました。

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