メニューへ 本文へ
Go Top

サイエンス

韓中蒙のPM2.5から有害物質646種が検出

Write: 2025-05-23 10:54:27Update: 2025-05-23 14:29:23

韓中蒙のPM2.5から有害物質646種が検出

Photo : YONHAP News

韓国の研究チームが、ソウルなど北東アジアの3都市で同時に採取したPM2.5=微小粒子状物質を分析したところ、有害性のある646種類の化学物質が検出されたと発表しました。
 
この研究は、韓国、中国、モンゴルの国際共同研究として実施され、採取地点はソウル、中国の北京、モンゴルのウランバートルの3か所です。

研究に参加した韓国基礎科学支援研究院によりますと、PM2.5の分子成分を精密に解析したところ、アメリカ環境保護庁が指定する16種の有害成分に加え、発がん性物質の「ベンゾピレン」や「ペリレン」などの成分も検出されました。
 
一方、都市ごとのPM2.5の特徴に違いがあることもわかりました。

ソウルでは石油など液体燃料に由来する成分が主だったほか、ウランバートルでは石炭や薪といった固体燃料の燃焼による成分が多く、北京では2つが混在していました。
 
また、ソウルで検出されたPM2.5の一部は、大気中のオゾンと反応して生成されたものと推定されています。
 
過去5年間で、韓国におけるPM2.5の濃度は減少傾向にあり、注意報や警報の発令回数も減りましたが、オゾン注意報の発令件数は横ばいとなっています。
 
研究チームは今後、特定された約600種類の物質を再分析し、発生源の特定や健康への影響評価に取り組むと計画だということです。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >