北韓は来月末、労働党の中央委員会総会を開催すると発表しました。
中央委員会総会は、国の政策の大筋を決める、労働党の最高意思決定機関です。
北韓の複数のメディアによりますと、今回の総会では、2025年度の党および国家の重要政策の執行状況を点検するほか、下半期の事業や一連の重要問題について議論し、決定する見通しだということです。
北韓では近年、上半期と下半期にそれぞれ1回ずつ総会を開催するのが通例となっています。
ことしの総会は、アメリカのトランプ大統領の2期目が始まり、北韓が参戦したウクライナ戦争の終戦交渉が始まって以降、初めて開かれるものであり、北韓が新たな外交路線を打ち出すかどうかが注目されています。
また、来月3日に行われる韓国の大統領選挙のあとに開かれる点でも、対韓国政策も重要議題として取り上げられる可能性があります。
さらに、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長のロシア訪問日程も議題となる見通しです。
ロシア当局はことし、8月15日の独立記念日「光復節」や10月10日の朝鮮労働党創建80周年の記念日に合わせて、北韓との「重要な交流」を行う予定だと明らかにしています。
このほか、清津(チョンジン)造船所で21日に発生した新型駆逐艦の損傷事故に関して、責任者の処分と人事異動も実施される見通しです。