世界最大の鶏肉輸出国ブラジルの養鶏場で鳥インフルエンザが発生し、韓国への輸入が停止されるなど、鶏肉の需給が不安定になり、国内のフライドチキン業界に不安が広がっています。
冬から鳥インフルエンザの影響で鶏肉の供給が減少し、実際、鶏肉の卸売価格はことし2月に、1キログラムあたりおよそ3400ウォンだったものが、先月には10%以上値上がりして3800ウォン台になりました。
そのうえ、先週、ブラジルで高病原性鳥インフルエンザが発生し、ブラジル政府は60日間、鶏肉の輸出を停止すると発表しました。
ブラジル産の鶏肉は、韓国の輸入鶏肉のおよそ90%を占めています。
なかでも、フランチャイズの骨なしフライドチキンやハンバーガーのパティなどに広く使われているため、関連商品の価格にも影響する可能性があります。
政府は現在、ブラジル産鶏肉の在庫がおよそ2か月分あるとしたうえで、今後はタイ産などの輸入を増やす方針を明らかにしました。
また、輸入停止が長期化する場合に備え、64週齢の採卵鶏についても飼育期間を延長し、生産量を最大限に引き上げるとしています。
さらに、鶏肉の輸入先を多様化する供給対策についても、近く発表する予定です。