来月3日に投票が行われる韓国の大統領選挙を前に、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が保守系与党「国民の力」を離党することを発表しました。与党候補が野党に大きくリードされる中で、無党派層の支持を広げたい与党側の判断が背景にあるとみられています。
尹前大統領は17日、「今日、国民の力を離れる」とSNSに投稿し、「大統領選挙の勝利と自由民主主義を守るための最善の道だ」と述べて、与党「国民の力」を離党すると表明しました。
また、「国民の力」の大統領候補、金文洙(キム・ムンス) 前雇用労働部長官への支援を呼びかけました。
韓国では、大統領が退任後も政界に影響力を持ち続けることが多いとされています。
そのため、「国民の力」では、尹前大統領が「非常戒厳」を宣言したことに否定的な人が多い無党派層を取り込むのためには、尹前大統領との関係を断つべきとの声がから出ていて、党の幹部が尹前大統領に離党を勧告する意向を示していました。