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経済

韓米関税交渉 造船分野がテコとなるか

Write: 2025-05-16 14:36:42Update: 2025-05-16 17:03:37

韓米関税交渉 造船分野がテコとなるか

Photo : YONHAP News

韓国とアメリカの間で、造船分野の協力が関税交渉における重要なテコとして活用される可能性があるとの見方が出ています。
 
APEC=アジア太平洋経済協力の通商担当相会議に出席するため済州島(チェジュド)を訪問している、アメリカ通商代表部のグリア代表は16日、韓国造船大手の「HD現代重工業」と「ハンファオーシャン」の代表と非公開で面会し、軍艦や商船の建造、整備や補修を含む韓米間の造船協力の方策について協議する予定です。
 
グリア代表はその後、韓国産業通商資源部の安徳根(アン・ドックン)長官とも会談する予定で、造船会社との面会の結果が、韓米間の関税交渉におけるテコとなるのではないかという期待が高まっています。
 
トランプ大統領は過去に、アメリカの造船業の再建や中国の海洋覇権に対抗するために、韓国の造船業との協力の重要性を強調しています。
 
アメリカは最近、中国との間で、相互に関税を115ポイント引き下げることで合意するなど、各国との関税交渉を加速させており、今回の韓国との二国間会談で具体的な成果が出るか注目されます。
 
ただ、韓国では6月に大統領選挙を控え、政権交代期にあることをアメリカ側も認識していることから、今回の会談で明確な合意に至る可能性は低いとの見方も出ています。
 
韓国の通商当局は、今回のグリア代表の来韓を機に、関税を含む通商協議の議題を具体化し、今後の協議に向けた枠組み作りに集中する方針であると伝えられています。
 
一方、16日に閉幕するAPEC通商担当相会議では、議論の成果をまとめた共同声明が満場一致で採択されました。
 
当初、中国側が、共同声明に「多国間主義の強調」や「保護主義に反対」といった文言を盛り込むよう提案したと報じられていますが、これにアメリカ側が反対し、今回の会合は共同声明ではなく議長声明の形で終了するのではないかという観測が出ていましたが、
結局、こうした文言は盛り込みませんでした。

共同声明には各国が多国間の貿易体制でつながっていることに共感し、WTO=世界貿易機関の重要性についを盛り込みました。

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