韓国政府は、預金保護の上限額を現在の5000万ウォンから1億ウォンにことし9月から引き上げる方針を明らかにしました。
金融委員会は16日、預金保護限度額を1億ウォンに引き上げる内容を盛り込んだ大統領令を告示すると明らかにしました。
預金保護の上限額が引き上げられるのは、2001年に5000万ウォンと定められて以来、24年ぶりとなります。
今回の改正により、銀行やノンバンクなど預金保険公社の保護対象となる金融機関だけでなく、信用協同組合や農業協同組合、それに水産業協同組合など、相互金融機関における預金の保護限度額も1億ウォンに引き上げられます。
また、一般預金とは別に保護の対象となる退職年金、年金貯蓄、保険事故による保険金などについても、同様に1億ウォンまでの保護が適用されます。
政府は、2001年以降、1人当たりのGDP=国内総生産が1547万ウォンから4926万ウォンへと増加した点などを考慮した措置だと説明しています。
今回の大統領令改正案の告示は16日から来月25日まで行われたあと、関連の手続きを経て、9月1日から施行される予定です。