アメリカ国務省が北韓を29年連続で「テロ対策に協力しない国」に指定しました。
「テロ対策に協力しない国」とは、アメリカのテロ対策への取り組みに十分な協力をしていないとされる国で、指定を受けると、アメリカの武器輸出管理法にもとづき、アメリカ製の武器や防衛関連物資の輸出が禁止されます。
アメリカ国務省は13日、「テロ対策に協力しない国」のリストを発表しました。
リストには、北韓のほかに、キューバ、イラン、シリア、ベネズエラの4か国も含まれています。
キューバは、去年いったんリストから外されていましたが、テロ容疑のあるアメリカ人逃亡者11人のアメリカへの送還を拒否していることから、再び指定されました。
北韓については、日本人拉致事件を黙認・隠蔽してきたことや、さまざまな制裁にもかかわらずテロ組織や制裁対象国と秘密裏に取引を続けてきた疑いが持たれています。
なかでも、シリアとの生物・化学兵器に関する協力や、イランとのミサイル技術での連携が問題視されていて、国際社会のテロ対策の流れに反していると批判を受けていて、1997年に初めてこの指定を受けて以降、一度も外れることなくリストに含まれています。
また、北韓は「テロ対策に協力しない国」だけでなく、テロリストを支援する「テロ支援国家」にも指定されています。