来月の大統領選挙直後に、次期大統領が出席する予定の多国間外交の場が相次いで設けられることについて、韓国外交部は13日、新政権が発足すれば、直ちに首脳外交を再開できるよう準備を進めていると明らかにしました。
外交部の当局者はこの日午後、記者団に対し、「来月3日の大統領選挙後に新政権が発足すれば、直ちに外交活動が再開できるよう、内容や儀典の面でも準備を整えている」と述べました。
韓国では去年12月の非常戒厳事態とその後の大統領弾劾により、国家元首の不在が続き、首脳外交が事実上停止していました。このため、トランプ前大統領の再選を控えた重要な時期に、韓国は外交の「ゴールデンタイム」を逃したと指摘されています。
新たに選出される次期大統領は、就任後まもない来月15日から17日にかけてカナダで開かれるG7=主要7か国首脳会議に出席し、多国間外交の舞台に初めて登場すると見られています。
さらに、来月24日から26日までオランダで開催されるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議にも出席する可能性があるとされています。
また、外交関係者の間では、G7首脳会議の場で、次期大統領とアメリカのトランプ大統領との初の首脳会談が実現する可能性も取り沙汰されています。