各党の大統領選候補が、12日から本格的な選挙運動を行うなか、各候補の哲学と目標が込められたスローガンにも注目が集まっています。
早い段階で候補が確定した最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前代表は、「今こそ本当の大韓民国」をスローガンに掲げ、時代の転換点に立っている韓国の大統領にふさわしい人物であることを強調しています。
李候補の選挙活動で使われるすべてのイメージには赤い三角形が含まれていますが、これは保守陣営の考えも取り入れるという「統合」の意味が込められているということで、注目を集めています。
紆余曲折の末に与党「国民の力」の候補となった金文洙(キム・ムンス)前雇用労働部長官は、「新たな大韓民国!正々堂々、金文洙」をスローガンに掲げました。清廉な人生を強調し、さまざまな疑惑で裁判を受けている李候補との差別化を図る狙いがあるものとみられます。
保守系の「改革新党」の候補となった李俊錫(イ・ジュンソク)前代表は、「未来を開く選択、新しい大統領、李俊錫」をスローガンに掲げ、「過去の話ばかりする人々によって、韓国の未来が政治から消された」としたうえで、「未来のビジョンを共有する政治へと変えていく」と約束しました。