韓国南東部の大邱(テグ)にある咸芝山(ハムジサン)で再燃した山火事は、山林当局が総力を挙げて消火活動に当たった結果、1日午前8時に再び鎮圧が宣言されました。
この山火事は先月28日に発生し、23時間後に鎮圧されましたが、翌日の29日午後に再燃していました。
山林当局は1日午前現在、消防隊員や軍人などおよそ900人と、ヘリコプター43機、消防車両114台を投入して消火活動を行いました。
山火事の影響範囲は310ヘクタールで、以前に鎮圧した際よりも被害面積がおよそ50ヘクタール拡大しました。
当局は、1日午後3時ごろに降ると予報されている10ミリ前後の雨が、残り火の鎮火に役立つとみています。
関係者によりますと、炎が進んでいる前線のおよそ99%は鎮圧したということです。
今回の山火事により、周辺住民265人が避難し、療養病院の患者や職員120人も他の医療機関に搬送されました。
韓国では最近、気候変動の影響で山火事の発生が増えていて、ことし3月には慶尚北道(キョンサンブクド)と慶尚南道(キョンサンナムド)で大規模な山火事が発生し、31人が亡くなりました。
専門家らは、気温の上昇と降水量の減少によって森林が乾燥し、山火事のリスクが過去に比べて2倍に高まっていると分析しています。