日本国内でコメの価格が高騰する中、韓国産のコメが、初めて正式に日本に輸出されました。
韓国農水産食品流通公社によりますと、輸出されたのは、韓国南西部、全羅南道(チョルラナムド)の海南(ヘナム)郡で生産された韓国産ブランド米「タンクッヘッサル」およそ2トンです。
このコメは、今月10日から、日本国内の農協のオンラインショップのほか、東京・新大久保の韓国系スーパーなどで販売されています。
韓国産のコメが正式に日本に輸出されるのは、1990年に関連の統計が始まって以来、今回が初めてです。
日本政府は韓国産のコメに対し、1キロあたり341円という高い関税をかけていますが、去年の夏以降、天候不順や不作の影響でコメの供給が不足し、価格が急騰しました。このため、韓国産も価格面で競争力を持つようになったとみられています。
輸入されたコメの価格は、10キロあたり税込み・送料込みでおよそ9000円でも、日本産のコメと比べて割安感があるということです。
現地での販売は好調で、来月には韓国産のコメあわせて20トンが日本に追加で輸出される予定です。
日本ではこのところ、カリフォルニア産や台湾産など、外国産コメの輸入が広がっています。