6月3日に行われる韓国の大統領選挙に向け、最大野党「共に民主党」が進めている候補者選びの予備選で、李在明(イ・ジェミョン)前代表が圧倒的な支持を集めています。
20日に行われた南東部・慶尚道(キョンサンド)一帯での投票では、李前代表が得票率90.8%を記録し、他の候補を大きく引き離しました。金慶洙(キム・ギョンス)前慶尚南道(キョンサンナムド)知事は5.9%、金東兗(キム・ドンヨン)京畿道(キョンギド)知事は3.3%にとどまっています。
慶尚道地域は、党員全体のおよそ1割を占めると同時に、故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領や文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の出身地でもあり、象徴的な意味を持つ地域です。両元大統領の政治路線を継承すると訴えている金慶洙前知事の得票動向に注目が集まりましたが、李前代表の勢いを止めるには至りませんでした。
これに先立って、19日に行われた中部・忠清道(チュンチョンド)地域で行われた投票でも、李前代表は88%を超える高い支持を獲得しており、現時点での累積得票率は89.6%に達しています。
「共に民主党」の予備選は、全国を4つのブロックに分けて順次党員投票が行われますが、これまで2つのブロックで投票が完了しました。このあと26日は南西部の全羅道(チョルラド)地域、27日は首都圏・江原道(カンウォンド)・済州道(チェジュド)地域で党員投票が実施されます。
これらの地域別投票の結果に、世論調査の結果を加味して集計が行われ、過半数を獲得した候補が最終候補として決定される見通しです。
一方、保守系与党「国民の力」も大統領候補選びを進めており、21日から行われる世論調査をもとに、1次予備選を戦う8人の中から、2次予備選に進む4人が22日に発表される予定です。