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国際

大阪で「済州4.3事件」の慰霊祭開催

Write: 2025-04-21 09:58:20Update: 2025-04-21 10:21:33

「済州(チェジュ)4.3事件」の犠牲者を追悼するための慰霊祭が、済州島出身の在日コリアンらの主催で、大阪で20日、開かれました。
 
済州島では日本の植民地支配から解放後の1948年4月3日、南側だけでの単独選挙は南北分断を固定化するとして、島民の一部が武装蜂起をしました。これを受け、鎮圧を名目に本土から軍や警察、極右団体が送り込まれ、無関係な住民を含む島民らが、6年以上にわたり拷問や虐殺に遭いました。犠牲者は2万5000人から3万人と推定されています。
 
事件当時、命の危険を感じた多くの済州島民が日本に渡り、在日コリアン社会の一角を成してきました。
 
「在日本済州4.3事件遺族会」などは20日、大阪市の統国寺で慰霊祭を開催しました。
 
遺族会の会長は「犠牲者らは不寛容と憎悪のもと犠牲となった。不寛容と憎悪の時代を生きるわれわれは、今こそ4.3事件が教えてくれた平和、人権、共生、真相究明を再確認すべきだ」と述べました。
 
慰霊祭に参加した遺族のコ・チュンジャさんは、「まだ家族関係の整理ができておらず、遺族として公式に認められずにいるが、国が主体となって、戸籍の整理を早急に進めてほしい」と訴えました。
 
立命館大学の文京洙(ムン・ギョンス)教授は、「犠牲者の調査や遺族への支援が法制度に盛り込まれるよう、積極的な取り組みが求められる」と語りました。

 在日済州出身者らは、2018年、大阪市内の統国寺境内に慰霊碑を建立し、犠牲者の追悼と真相究明への取り組みを続けています。

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