ソウルの宗廟(チョンミョ)の正殿で毎年5月に行われる朝鮮王朝の伝統的な祭礼「宗廟大祭(チョンミョデジェ)」が、6年ぶりに一般に公開されます。
国家遺産庁が17日に発表したところによりますと、ことしの宗廟大祭が来月4日午後2時から宗廟で執り行われるということです。
国家遺産庁は、「ことしは、宗廟大祭が国家無形文化財に指定されてから50年、宗廟がユネスコの世界文化遺産に登録されてから30年となる極めて意義深い節目の年だ」と説明しています。
宗廟大祭は、朝鮮王朝の歴代の王と王妃の位牌を祀る宗廟で行われるもっとも重要な祭礼で、通常「宗廟祭礼(チョンミョジェリェ)」とも呼ばれています。
この儀式は、1969年に復元されて以後、毎年5月の第一日曜日に執り行われてきました。
2020年と2021年にはコロナ禍の影響で一般の観覧者を入れずに正殿で非公開で行われ、2022年以降は、正殿の補修工事のため、代わりに英寧殿(ヨンニョンジョン)で執り行われました。
最近、正殿の補修工事が終わり、6年ぶりに正殿での宗廟大祭が一般公開で再開されることになりました。
宗廟大祭は、来月4日の午前10時から、英寧殿での祭儀と、景福宮(キョンボックン)の光化門(クァンファムン)から宗廟まで練り歩く王の行列が再現されたあと、午後2時から正殿での祭儀が厳かに執り行われる予定です。