先月の韓国からアメリカへの自動車の輸出額が、去年の同じ月に比べて10%以上減少したことがわかりました。
韓国産業通商資源部が15日に発表した先月の自動車産業動向によりますと、最大の輸出先の北米への輸出額は、去年の同じ月に比べて8.4%減少して32億7000万ドルだったということです。
このうち、アメリカへの輸出額は、10.8%減少して27億8000万ドルでした。
アメリカへの輸出は1月から3月期も、推計で11.2%減って77億7000万ドルになるとみられています。
産業通商資源部は、「去年のアメリカへの輸出が好調だったことによって相対的に低くなるベース効果に加えて、EV=電気自動車の普及が横ばいとなったことで、販売が減少し、販売価格が下がったことが影響したとみられる」と分析しています。
業界関係者の間では、EVの失速が今後も続くとみられるなか、今月から発動された自動車に対する25%の追加関税により、アメリカへの輸出がさらに減少し、これが韓国の輸出全体の減少につながるという懸念が広がっています。
一方、先月の韓国の自動車の輸出額は、1.2%増えて62億4000万ドルでした。
これは、前年同月比で2か月連続の増加で、3月としては、これまでで2番目に大きいものでした。