太平洋地域を担当するアメリカのインド太平洋軍司令官は、北韓がロシア軍のウクライナでの戦闘を支援するため、数百機の短距離弾道ミサイルと数十万発の砲弾を提供し、その見返りとして、地対空ミサイル(SAM)などの最先端防空システムの支援を受けることになると述べました。
現地時間の14日、ウクライナメディアが発表したところによりますと、アメリカのパパロインド太平洋軍司令官は、今月10日に行われた上院軍事委員会の公聴会で、北韓によるロシアへの兵器の提供に関して新たな情報を入手したことを報告しました。
パパロ司令官によりますと、ロシアが提供した防空システムの詳細は明らかになっていないものの、最上級より1段階低いレベルのシステムだけでも、北韓の防空システムを強化することができると述べました。
また、このような軍事協力の拡大は、ウクライナへの脅威を超え、アメリカや韓国、日本の安全保障をはじめ、域内の平和を脅かすものだと強調しました。
これまで、KN-15中距離弾道ミサイルやKN-23短距離弾道ミサイル、大量の砲弾など、北韓の兵器が鉄道でロシアに送られたことが繰り返し確認されています。