週末から韓国各地を襲った雨と強風の影響で、住宅の破損や落石、停電など、全国で570件を超える被害が発生しました。
韓国行政安全部が14日朝に発表した報告によりますと、午前5時の時点で確認された被害は合わせて574件にのぼっています。
このうち、住宅の破損が30件、落石が3件、道路の障害が155件、看板の倒壊が77件などとなっています。
また、各地で停電も相次ぎ、南部の済州(チェジュ)では860世帯、南東部・蔚山(ウルサン)では55世帯、中部・京畿道(キョンギド)の議政府(ウィジョンブ)ではおよそ3680世帯が一時停電となりましたが、いずれもすでに復旧したということです。
このほか、京畿道水原(スウォン)の物流センターでは外壁パネルが落下し、富川(プチョン)の工事現場では資材が強風にあおられて飛ばされる被害も確認されています。
14日朝の時点では、仁川(インチョン)の白翎(ペクリョン)島や木浦(モッポ)の紅島(ホンド)など、18の航路で旅客船26隻の運航が見合わせとなっています。
一方、韓半島周辺では大気の状態が不安定となっていて、14日も突風を伴う雪やひょうが降るなど、4月中旬としては異例の天候が続くとみられています。
14日は全国的に曇りの天気となり、多くの地域で雷や突風を伴った雨、または雪が予想されています。首都圏では、雨量は5ミリから10ミリ、雪の降る地域では1センチから5センチの積雪が見込まれています。