AI=人工知能が世界的に広がるなか、アメリカ半導体大手エヌビディアは去年、インテルやサムスン電子を追い抜き、半導体の売上で1位になりました。
市場調査会社のガートナーが11日、まとめたところによりますと、2024年の半導体グローバル市場の売上で1位となったのは、エヌビディアでした。
エヌビディアは、データセンター用のGPUの需要が急増したことが追い風となり、売上は前の年より120%以上も増加し、767億ドルとなりました。
2位はサムスン電子で、売上は前の年より60.8%増加した657億ドルでした。
サムスン電子は、半導体の需給の不均衡による価格上昇により、DRAMとフラッシュメモリー分野が好調となり、2023年に続き2位の座をキープしました。
これに対し、2023年のトップだったインテルは、売上が前の年より0.8%増えた498億ドルにとどまり、3位となりました。
SKハイニックスは、AIの処理に欠かせないHBM=高帯域幅メモリーの需要の高まりを受け、売上が91.5%増えて442億ドルを記録し、前の年より2段階上がって4位となりました。
一方、今回の調査では、半導体の受託生産で世界最大手、台湾のTSMCが除外されました。
TSMCは去年、886億ドルの売上を記録しているため、実質的な1位はTSMCだという分析も出ています。