過去最大規模の山火事で大きな被害を受けた韓国では、来年2月から、誤って山火事を起こした失火に課せられる罰金がいまの最大50万ウォンから最大200万ウォンに引き上げられます。
韓国山林庁は、失火によって山火事を起こした人への罰金の引き上げなどを盛り込んだ「森林災害防止法」が最近、制定・公布されたと10日に発表しました。この法律が実施されるのは、公布から1年あとの来年2月1日です。
この森林災害防止法では、森林と森林から100メートル以内の隣接する地域で火を放った場合の罰金を、現行の最大50万ウォンから4倍の最大200万ウォンに引き上げています。
これは、山火事による被害に比べて罰金があまりにも少ないという指摘を反映したものです。
また、森林災害管理の範囲を森林と隣接する地域にまで拡大したほか、森林災害が発生した場合、山林庁長も、住民の避難命令を地方自治体に要請できるとしています。
現在、住民の避難命令は、地方自治体長と消防署長だけが行うことができます。
森林災害対応能力を強化するために「韓国森林災害安全技術公団」を設立する内容も盛り込まれています。