与党「国民の力」の前代表、韓東勲(ハン・ドンフン)氏は10日、大統領選挙への出馬を宣言し、「国民が最優先となる国、成長する中間層の国、実用が理念の上に立つ国をつくる」と述べました。
韓前代表は10日、大統領選挙への出馬宣言式を開き、「国民所得4万ドル・中間層70%の時代」という構想を掲げました。
韓前代表は、「中間層は韓国の腰だ。中間層が厚くなければ、経済も社会も安定しない。固定化された二極化を乗り越え、努力すれば誰でも中間層になれる『成長する中間層の時代』を切り開く」と述べました。
また、韓前代表は、「合理的で常識的な声を持つ中道系が増えなければならない。そうすれば自由民主主義も強固になる。これまで保守政党で強調されてこなかった中道と中庸の価値を重視する国にする」と語りました。
韓前代表は、最大野党「共い民主党」の前代表の李在明(イ・ジェミョン)氏について「弾劾裁判の結論が出た。もう残るのは李前代表だけだ。国民は、李前代表が刑事裁判で裁かれるのを待たずに、今回の選挙で裁くだろう。私たちは、裁判所の判決ではなく、選挙で李前代表と『共に民主党』を打ち負かす」と強調しました。
「国民の力」は来月3日に党大会を開き、大統領選挙の公認候補を選出します。