歌手のG-DRAGONの楽曲を電波に乗せて宇宙に送信するプロジェクトに成功したことがわかりました。
韓国科学技術院の宇宙研究院は9日、G-DRAGONと協力し、地球から79億光年離れた「獅子座」の代表的な星、レグルスに向けて、音源を送信したということです。
音源は一昨年5月に、韓国が独自に開発したロケット「ヌリ号」に搭載されて発射された次世代小型衛星のアンテナを使用してアップロードされる方法で送信されました。
宇宙に送信された音源には、G-DRAGONの口頭のメッセージと、去年11月に発表した楽曲の「HOME SWEET HOME」が入っています。
今回のプロジェクトは、伝説的ロックバンド「ビートルズ」の楽曲を宇宙に送信したNASA=アメリカ航空宇宙局の「SETIプロジェクト」と連携しています。
地球外の知的生命体の存在を探す「SETIプロジェクト」を進めてきたNASAは、創立50周年を迎えた2008年、ビートルズの代表曲「アクロス・ザ・ユニバース」を電波に乗せて光速で北極星に向かって送信しました。
G-DRAGONは、「科学の進歩により、世界中の人々が音楽を共有できる時代になっただけでも驚きだが、自分が大切にしている楽曲を選んで宇宙に送ることができるのが、今だに信じられない」としたうえで、「とてもワクワクしているし、自分の曲がしっかり居場所を見つけてくれたら嬉しい」と感想を述べました。