大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理が、アメリカのトランプ大統領と初めて電話会談を行いました。
国務総理室によりますと、韓国務総理は8日、トランプ大統領と28分間にわたって電話で会談したということです。
トランプ大統領がことし1月20日就任して以降、韓米両国の首脳が会談したのは初めてです。
両国の首脳間の会談は、5か月ぶりで、トランプ大統領は当選した直後の去年11月7日に、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領と12分間電話で会談し、韓日米3か国の協力や韓米同盟、北韓のロシアへの派兵、両国間の造船での協力などについて議論しています。
当時、トランプ大統領と尹前大統領は、近い時期に対面で会談することで合意していましたが、尹大統領が非常戒厳の宣言をめぐり弾劾訴追され、罷免となったことから、両国首脳レベルでの会談は途絶えていました。
韓国務総理とトランプ大統領は、今回の会談で、韓米同盟の強化や韓日米3か国の協力、北韓の核問題への対応などの安全保障問題をはじめ、アメリカの相互関税など、貿易・通商問題や造船での協力などについて話し合ったとみられています。