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政治

尹大統領 罷免・失職 選挙へ 波乱万丈の人生

Write: 2025-04-04 14:07:37Update: 2025-04-04 15:22:02

尹大統領  罷免・失職 選挙へ 波乱万丈の人生

Photo : YONHAP News

尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が一躍有名になったのは、検察時代の2013年、朴槿恵(パク・クネ)元大統領の大統領選での不正をめぐる捜査で、国会で「検察上層部から圧力があった」と証言し、「私は権力者に忠誠を尽くさない」と発言したことからです。
 
この発言で一度は左遷されますが、2016年には新たに浮上した朴元大統領の汚職捜査で捜査チームのトップに任命され、革新系の文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後は、ソウル中央地方検察庁長を経て、検察トップの検事総長に抜てきされます。
 
しかし、検事総長時代には、文元大統領の側近の疑惑を追及するなどして政権との対立が深まり、職務執行停止と停職2か月の懲戒処分を受けました。
 
その後も文在寅政権の検察改革で大幅に縮小された検察の捜査権限の復元などを巡って激しく対立し、検事総長を辞任しましたが、真っ向から政権と対じした姿が支持され、政界入りへの待望論が高まりました。
 
そして、政治経験が全くない中で、2021年、当時の保守系最大野党「国民の力」に入党し、大統領選挙の公認候補に選出され、2022年には第20代大統領に就任しました。
 
しかし、大統領としての歩みは決して平たんではありませんでした。
 
在任中には、ソウル梨泰院(イテウォン)の転倒事故や海兵隊員の殉職事故が発生し、金建希(キム・ゴニ)夫人を巡る株価操作疑惑などで野党と対立しました。
 
こうした状況を打開しようと、去年4月に行われた総選挙で少数与党からの脱却を目指しましたが、与党は大敗し、野党に国会の主導権を握られる状況が続いていました。
 
そんな中、去年12月3日、予算案に合意しない野党側の対応などを理由に「非常戒厳」を宣言しました。これを受け、その日のうちに、最大野党「共に民主党」など野党6党が、尹大統領の弾劾を求める議案を国会に提出し、一度は廃案となったものの、12月14日に弾劾の議案が可決され、尹大統領の職務は停止されました。
 
そして、弾劾訴追案が可決されてから111日後の今日、憲法裁判所は尹大統領の弾劾が妥当だとする決定を言い渡しました。
 
尹大統領は直ちに罷免されて失職し、今後、残った刑事裁判に臨むことになります。

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