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政治

韓国務総理「済州島4.3事件」追悼式に出席 国民統合を強調

Write: 2025-04-03 14:05:49Update: 2025-04-03 14:16:43

韓国務総理「済州島4.3事件」追悼式に出席 国民統合を強調

Photo : YONHAP News

大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理が、済州島(チェジュド)の島民ら3万人が軍などに虐殺された「済州島4.3事件」の犠牲者の追悼式に出席し、「国民の統合が非常に切実な時だ」と強調しました。
 
済州島では日本の植民地支配から解放後の1948年4月3日、南側だけでの単独選挙は南北分断を固定化するとして、島民の一部が武装蜂起を起こしました。これを受け、鎮圧を名目に本土から軍や警察、極右団体が送り込まれ、無関係な住民を含む島民らを6年以上にわたり拷問、虐殺しました。犠牲者は2万5000人から3万人と推定されています。
 
韓国務総理は3日午前、済州4.3平和公園で開かれた済州島4.3事件77周年追悼式に出席し、犠牲者の冥福を祈るとともに、生存者や遺族に深い慰めの意を表しました。
 
そして、「韓国国民の生活と韓国の未来が左右される重大な課題が山積している」としたうえで、「理念や世代、地域や階層間の対立を乗り越えなければ、足元の危機を克服するのは難しく、韓国の持続可能な成長も不可能だ」と述べました。
 
そのうえで、「政府は国民とともに、真の和合と統合の時代を切り開くために全力を尽くす」と強調しました。
 
また、「4.3事件の記録がことし、ユネスコ世界記録遺産に登録されるよう、多方面で努力を傾けるとともに、生存者や遺族のための福祉や精神治療の拡大、トラウマ治療センターの建設、遺骨の発掘とDNA鑑定の強化により一層力を入れる」と述べました。
 
済州島4.3事件の追悼式は、2014年に国の記念日として指定され、ことしで11回目の開催となります。これまで、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が3回出席し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は2022年に大統領当選者として1回出席しました。

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