韓国でプロ野球の試合を観戦しに球場を訪れ、構造物の落下事故に巻き込まれて重傷を負った20代の女性が亡くなったことがわかりました。
これを受け、KBO=韓国野球委員会は、1日に予定されていた試合をすべて中止し、犠牲者を悼むための追悼期間に指定すると発表しました。
構造物の落下事故は先月29日、慶尚南道(キョンサンナムド)昌原(チャンウォン)NCパークで発生しました。
スタジアム3塁側の売店の壁に設置された構造物が落下し、売店の前に並んでいた10代と20代の姉妹が負傷して病院に搬送され、このうち構造物が頭に直撃した20代の女性は緊急手術を受けましたが、31日に亡くなったということです。
KBOは現在、事故の収拾にあたっていて、球場10か所すべての安全点検を行う予定だということです。
また、1日に予定されていたすべての試合を中止したほか、NCパークで開かれる予定だった3連戦も延期しました。
さらに、1日から3日までを追悼期間に指定し、試合前に黙祷を捧げるほか、選手らは追悼の意を込めて黒いリボンをつけるということです。
一方、警察も捜査に乗り出しました。警察は、重大災害処罰法に基づく処罰の可能性も念頭に、近く現場鑑識と関係者の取り調べを行う方針です。