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経済

韓国で空売りが全面再開 株価は下落

Write: 2025-03-31 13:59:32Update: 2025-04-01 20:17:32

韓国で空売りが全面再開 株価は下落

Photo : YONHAP News

韓国では31日、実際には保有していない株式を借りて売る「空売り」が全面的に再開されました。空売りの全面再開は、2023年11月に禁止されて以来、およそ1年4か月ぶりです。
 
再開初日の韓国株式市場では、投資家の警戒感から株価が下落しました。
 
31日の総合株価指数コスピは、前の営業日より44.54ポイント、1.74%下がって2513.44で取引を始めました。その後も下げ幅を広げ、午前9時30分には2496.34と2500を割り込みました。コスピが2500を下回るのは、先月10日以来です。

終値は、前の営業日より76.86ポイント、3.00%下落し、2481.12で取引を終えました。
 
空売りとは、株を保有していない状態で借りて売却し、株価が下がった後に買い戻すことで利益を得る投資手法です。株価の過熱を抑える効果がある一方で、株価下落を加速させる要因にもなるため、個人投資家を中心に反発の声も上がっていました。
 
韓国では2020年、新型コロナの影響で金融市場が混乱したことを受けて空売りを禁止しました。その後、一部を再開しましたが、「裸売り」と呼ばれる、株を借りずに行う違法な空売りが摘発されたことをきっかけに、おととし11月に再び全面的に禁止されました。
 
これを受けて、金融当局は1年以上かけて、空売りを行った法人の取引履歴を常にチェックし、株を借りていることを事前に確認できる新たなシステムを整備し、今回の再開に至りました。
 
空売りの再開により、当面は株価の変動が大きくなるとの見方が出ているほか、主要国の中で唯一、空売りを全面禁止していた韓国が規制を解除したことで、外国人投資家の動きにも注目が集まっています。

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