アメリカのトランプ新政権が発足して初めて発表された情報当局の報告書に、北韓がいつでも核実験を行う準備ができているとの内容が盛り込まれました。また、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が交渉を通じて核を放棄することはないとの分析も盛り込まれました。
アメリカの情報機関を統括するギャバード国家情報長官は現地時間の25日、上院情報委員会で、北韓が核実験を行うのは時間の問題だと述べました。
また、アメリカとの交渉力を高めるために、今後も大陸間弾道ミサイルの発射を続けるとの分析を示しました。
年次報告書には、金委員長が交渉を通じては核を放棄することはないとの分析も盛り込まれました。
アメリカ本土を射程に収めるミサイルを利用して、核保有国であることを認めさせたい狙いがあるということです。
ウクライナとの戦争で北韓の支援を受けているロシアが、核保有国を目指す北韓の後ろ盾となっていると分析しています。
また、ウクライナ戦争が終結しても、北韓とロシア、中国、イランの協力関係は続くと見ています。
加えて、ハッキングを通して盗み取った仮想通貨が、核開発の資金源となっているとの分析も改めて示しました。