中国発展ハイレベルフォーラム(CDF)に参加するため、中国を訪問しているサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長が、中国のスマートフォン大手「シャオミ」の雷軍会長と顔を合わせました。
中国現地メディアによりますと、李会長は22日、シャオミの電気自動車(EV)工場を訪れ、雷会長と懇談したということです。
シャオミは、スマートフォンや家電市場において、サムスン電子の主要な競合企業のひとつです。市場調査会社「カウンターポイント」によりますと、昨年のスマートフォン出荷シェアは、サムスンが19%で1位、アップルが18%で2位、シャオミは14%で3位でした。
シャオミのスマホの売り上げは去年、前の年に比べて21.8%も増加し、家電製品の分野でもエアコンや冷蔵庫、洗濯機などの家電市場を通じて存在感を強めています。
一方、シャオミが去年、EV市場にに参入したことを受け、EVに欠かせない半導体やディスプレーを製造するサムスン電子が、今後はシャオミのサプライヤーとして連携を深める可能性もあります。
シャオミは、初のEV「SU7」を去年発売し、1年間で13万5000台あまりを納車しました。ことしは35万台の納車を目標としています。また、2027年には海外市場への進出も計画しています。
こうした中、李会長と雷会長が、シャオミのEV工場で顔を合わせたことから、両社のEV分野での協力拡大に対する期待が高まっています。
2000年に創設されたCDFは、毎年、国内外の企業トップらを招いて経済に関する懸案を議論し、投資を誘致するための経済フォーラムです。
ことしのフォーラムには、アップルのティム・クックCEOをはじめ、アメリカ半導体大手ブロードコムやクァルコムのCEO、自動車大手のBMWやメルセデス・ベンツの会長など、グローバル企業のトップら80人あまりが参加しました。