韓国のネット通販最大手の「クーパン」が、アメリカのファスト・カンパニーが選ぶ革新的企業の流通部門で、2位を獲得しました。
クーパンは、アメリカのビジネスメディア「ファスト・カンパニー」が選ぶ「2025年の世界でもっとも革新的企業」の流通部門で、アメリカの衣料品チェーン「J.クルー」に次いで2位を記録しました。
インターネットでビジネスを行うEコマース企業のなかでは、世界最大手のアマゾンの8位よりも高い順位となりました。
3位はオランダの家具量販店「イケア」、4位はデンマークのジュエリーブランド「パンドラ」、5位はユニクロの親会社のファーストリテイリングでした。
クーパンは、AIやロボット工学など最先端技術を取り入れた流通運用のインフラに数十億ドル投じ、サービスの革新を進めてきました。
その成果として、夜の12時までに注文すると翌朝までに商品を届けてくれるロケット配送や、レストランの食べ物を無制限で無料配達してくれるクーパンイーツサービス、クーパンプレイのストリーミングサービスなどを提供しています。
ファスト・カンパニーはクーパンについて、「ロケットフレッシュやクーパンプレイ、ワウメンバーシップと無料配送を融合して顧客の再訪問を持続的に引き出している」と評価しました。
こうしたインフラ投資に後押しされ、クーパンが保有している国際特許の数も2100件あまりに達し、ここ4年で3倍に増えました。
クーパンは、韓国系アメリカ人のキム・ボムソク社長が2010年に創業した企業で、本社はアメリカにありますが、事業の99%が韓国で運営されています。