趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官は17日、ウクライナのシビハ外相と電話で会談し、ロシアに派遣され、ウクライナとの戦闘で捕虜になった北韓軍兵士をめぐる問題などを協議しました。
韓国外交部が17日、発表したところによりますと、趙長官は同じ日の午後、シビハ外相と電話で会談し、北韓兵捕虜について、「憲法上韓国の国民であり、韓国への亡命を希望する場合、原則として全員受け入れる」という政府の方針を伝えたということです。
なかでも、関連法にもとづき、必要な保護や支援を提供するという韓国政府の立場を強調し、ウクライナ政府の積極的な協力を呼びかけました。
シビハ外相は、韓国政府のウクライナへの支援に感謝の意を表したうえで、「ウクライナの包括的で、公正で、長期的な平和に向けて、韓国を含む国際社会と緊密に協議していきたい」と述べました。
韓国とウクライナが、北韓兵捕虜の問題を閣僚級会談で取り上げたのは初めてです。
今回、北韓兵捕虜に関する意見交換が行われたのは、アメリカ主導で進められている、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の休戦交渉が進んでいるためとみられます。