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OECD=経済協力開発機構が、ことしの韓国の経済成長率の見通しを0.6ポイント引き下げて、1.5%としました。
OECDが現地時間の17日に発表したところによりますと、ことしの韓国の経済成長率の見通しを、去年12月の予測に比べて0.6ポイント引き下げて1.5%に下方修正したということです。
経済成長率1.5%は、先月25日に韓国銀行が発表した予測と同じ水準です。
下方修正の理由について、OECDは、「貿易の障壁が拡大すれば、世界の経済成長に大きな影響を与える。インフレが続けば、政策金利を引き下げることが難しくなるため、韓国の成長率の鈍化が予想される」と説明しました。
来年の韓国の経済成長率の見通しも、0.1ポイント引き下げて2.2%としました。
一方、ことしの世界の経済成長率の見通しについても、0.2ポイント引き下げて3.1%に下方修正しました。
OECDは、貿易障壁が高まっていることや、地政学的・政策的不確実性が増し、世界経済の成長の見通しに陰りが出ているという見方を示しました。
各国の中央銀行には、高い不確実性と、貿易コストが上昇する可能性に対応する必要があると提言しました。