韓国の国内総生産(GDP)に対する家計負債の比率は、主要38か国と地域の中で、2番目に高いことがわかりました。
IIF=国際金融協会が16日、まとめたところによりますと、去年10月から12月までの第4四半期の時点で、韓国のGDPに対する家計負債の比率は91.7%で、調査対象となった主な38国と地域の中で、2位でした。
韓国のGDPに対する家計負債の比率は、2004年から17年連続で増加しており、特に新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年から2023年までは100%を上回り、およそ4年間にわたり世界トップになっています。
GDPに対する家計負債の比率の世界平均は、60.3%です。
中央銀行に当たる韓国銀行によりますと、GDPに対する家計負債の比率が1ポイント上がると、4年から5年のタイムラグを経て、GDPの成長率は0.25ポイントから0.28ポイント下落するということです。
また、GDPに対する家計負債の比率が80%を超える場合、短期的にも消費の萎縮などにより成長率が下落し、景気低迷が発生する可能性が高くなるということです。
韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁はこれまで、「GDPに対する家計負債の比率を80%にまで低減させることを目指す」と何度も強調しています。