政府が、塾などの学校外の教育費を減らすとして、日本の「大学入学共通テスト」にあたる「大学修学能力試験」から超高難度の問題、いわゆる「キラー問題」をなくすなど、対策を打ち出しているにもかかわらず、去年の韓国の1人あたりの学校外教育費は月平均47万ウォンと増加し、これまででもっとも高かったことがわかりました。
韓国統計庁が13日、発表したところによりますと、去年の児童・生徒の学校外教育費は、おととしに比べて7.7%増えて合わせて29兆2000億ウォンだったということです。
1人当たりの学校外教育費は9.3%増えて月平均47万4000ウォンで、これまでで最高となりました。
統計庁は、「児童・生徒数は減っているものの、学校外教育への参加率や参加時間は伸び、全体の費用も増えている」と説明しています。
学校外教育に参加する割合は、小学生が87%でもっとも高く、中学生は78%、高校生は67%の順でした。
学校外教育を受ける目的については、「学校の授業を補うため」という回答が半数以上を占めもっとも多く、続いて「先取り学習のため」が23%、「希望校に進学するため」が14%の順でした。
一方、政府が共働きの女性の育児や学校外教育費の負担を軽減するとして打ち出した、小学生が放課後も学校に残って遊んだり学んだりできる「ヌルボム学校」や「放課後学校」は、いずれも参加が減りました。