憲法裁判所は13日、崔載海(チェ・ジェヘ)監査院長とソウル中央地検トップの李昌洙(イ・チャンス)地検長ら検事3人の弾劾訴追を、「憲法違反や法律違反と見なせない」として裁判官の全員一致で棄却しました。
憲法裁判所は、崔監査院長については、「大統領執務室や公邸の移転の決定において、関連法で定めている手続きを遵守したかどうかの監査を行っていて、ぬかりがあったとみるべき事情もうかがえない」と説明しました。
また、李昌洙(イ・チャンス)地検長ら検事3人については「輸入車ディーラーの株価操作事件への関与が疑われていた尹大統領の妻、金建希(キム・ゴニ)氏を検察が不起訴処分にしたことなどについて、法律に反し裁量権を乱用したとは断定しがたい」としました。
この棄却により、去年12月5日から職務が停止されていた4人はただちに復帰しました。
現職の公職者で、弾劾訴追されたものの、憲法裁判所による棄却の決定で職務に復帰した人はこれで合わせて8人になりました。
残るのは、尹大統領、韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理、朴性載(パク・ソンジェ)法務部長官、趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長、孫俊成(ソン・ジュンソン)検事長の4人です。
このうち孫検事長を除く3人は、非常戒厳の宣言にかかわる弾劾訴追です。