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韓半島

北韓貨物船が中国船舶と衝突し沈没 制裁違反の石炭の密輸か

Write: 2025-03-13 10:59:39Update: 2025-03-13 14:56:04

北韓貨物船が中国船舶と衝突し沈没 制裁違反の石炭の密輸か

Photo : YONHAP News

石炭を密輸しようとしていたとみられる北韓の貨物船が先月、韓半島西の海、西海(ソへ)を航行中、中国の船と衝突して、沈没する事故が発生し、北韓の船員20人近くが死亡したことがわかりました。
 
北韓に詳しい消息筋が13日、明らかにしたところによりますと、先月末に西海を航行していた北韓の貨物船が、中国南東部の港の沖合で中国の船と衝突し、沈没したということです。この船は、船舶の位置情報を自動的に発信するAIS=船舶自動識別装置を作動させず航行していました。
 
中国当局が救助に当たりましたが、救助された船員は一部で、20人近くが死亡したとみられています。
 
中国側の被害はわずかだということです。
 
事故当時、濃い霧のため視界が悪く、中国の船が、AISの電源を切ったまま航行していた北韓の貨物船を識別できず、事故が起きた可能性が高いとみられています。
 
AISは、船の位置、速度、進行方向などの情報を自動的に送受信する装置で、衝突防止などの理由から、国際条約では搭載が義務づけられていますが、国際社会の監視を逃れるため、北韓の船はこの装置を切って航行することが多くなっています。
 
事故が起きた海域は、北韓の貨物船が石炭の密輸を行う際によく利用するルートで、このため、沈没した貨物船は、石炭を密輸していたとみられています。
 
北韓産の石炭の輸出は、国連安全保障理事会の北韓に対する制裁決議に違反するものです。
 
この消息筋は、「北韓の貨物船に石炭が過積載されていたとみられる。貨物も船とともにすべて沈んだ」と話しています。
 
20人近い命が失われたにもかかわらず、北韓だけでなく、中国当局もこれを発表していないことから、密輸しようとしていた可能性がさらに強まっています。

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