韓国の認知症患者数が来年、100万人を超えるという見通しが示されました。
韓国保健福祉部が認知症の実態調査の結果を、12日、発表しました。
それによりますと、韓国の認知症患者数は現在、97万人に上ると推定されています。
人口統計の高齢者人口の増加率を考えると、来年の認知症患者は100万人を超える見通しです。
65歳以上の高齢者のうち認知症患者はおととし、前回の2016年の調査に比べて0.25ポイント下がって9.25%でしたが、MCI=軽度認知障害と診断された人は6ポイント上がって28%でした。
MCIは、認知症の一歩手前の段階にあたり、物忘れなどの症状はあるものの生活に支障は無い状態を指します。
MCIと診断された人はことし、298万人で、2033年には400万人を超えると推計されています。
認知症患者の割合は、高齢であるほど、教育水準が低いほど、男性より女性の方が高くなっていました。
また、認知症患者の家族の半数近い46%が「介護に負担を感じる」と答えていました。
なかでも、「経済的な負担」がもっとも重く、最優先に求められる政策としては「経済的負担の軽減」がもっとも多くなっていました。
認知症患者のケアにかかる費用は、施設や病院に入っていない場合は1人当たり1733万ウォン、施設に入所した場合は3138万ウォンとなっていました。