6日に発生した2機の戦闘機による誤爆事故について、韓国空軍は10日、中間調査結果を発表しました。原因はパイロットの座標入力ミスだったことが明らかになりました。
発表によりますと、2機のパイロットは訓練前日の5日に、飛行計画を管理するシステムに誤った爆弾投下場所の座標を入力していました。
しかし、入力後に本来行うべき座標の再確認を怠り、離陸前の最終点検でも誤りに気付かないまま出撃しました。
さらに、射撃直前に1機目のパイロットは、訓練時の地形と異なることに気付きながらも、時間に追われて爆弾を投下し、続く2機目のパイロットも、誤った座標に気付かないまま爆弾を投下しました。
パイロットらは、5日のデータ入力時、6日の離陸前の最終点検、飛行中の確認作業の3回にわたってミスに気づく機会があったにもかかわらず、いずれも確認を怠ったことになります。
また、訓練開始直前に指揮官がパイロットからの事前報告や計画の再確認をしなかったことも、事故の要因の一つとして指摘されました。
韓国空軍の参謀総長は10日、戦闘機の誤爆事故について「国民の生命と財産を守るべき空軍が、逆に国民の安全を脅かした」と述べ、謝罪しました。
空軍は今後、目標座標の確認手順を強化し、異常が発生した場合、迅速に報告されるよう報告体系を見直す方針です。また、過失が確認された関係者については、法律と規定に基づいて責任を問うとしています。