韓国の自動車生産規模が去年、内需低迷の影響で世界7位に後退したとの分析が発表されました。
韓国自動車モビリティ産業協会(KAMA)は10日、去年の世界の自動車生産状況をまとめた報告書を公表しました。
それによりますと、去年の韓国の自動車生産台数は413万台で、前の年に比べて2.7%減り、順位を1つ落として世界7位となりました。
世界全体の自動車生産台数は9395万台で、前年より0.5%減少しました。これは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で生産が急減した2020年以来、初めての減少となります。
世界全体の生産減少の主な要因としては、日本におけるトヨタやホンダの品質認証不正問題による生産減少が挙げられ、日本の自動車生産台数は前年より8.5%減少しました。
韓国の自動車生産については、輸出台数が前年より0.6%増加したものの、内需販売は163万5000台で前年より6.5%減少し、2013年以来の最低水準を記録しました。これが生産減少の要因とみられます。
世界の自動車生産台数ランキングでは、中国、アメリカ、日本、インド、ドイツ、メキシコが韓国を上回る生産規模となり、このうち中国、アメリカ、日本、インドの上位4か国で世界全体の生産の59.7%を占めました。
報告書では、韓国の自動車産業は内需の低迷やグローバル競争の激化により、産業基盤そのものが脅かされていると指摘しています。さらに、今年は中国の市場支配力の強化や、アメリカによる関税引き上げの可能性が輸出減少の要因になると予測しています。